圧倒的に量的不足の「産後ドゥ―ラ」なので認定講座を開設し「全ての産後の家庭」へ「産後ドゥ―ラ」を届けることが、今日の日本の喫緊の課題であると考え『ドゥ―ラ教育協議会』を立ち上げました。
「全ての家庭」へ届け、「全ての母子と父親」が安全で安心な産後の育児生活を享受することを実現し、大切な0歳児のいのちを救うために活動を行っています。
ドゥーラ教育協議会の活動
1) ドゥーラの養成講座及び認定事業
2) ドゥーラの普及のために広報活動
3) ドゥーラに関する調査、研究、評価
4) ドゥーラ推進に向けた政策提言活動
お産をした女性たちの環境が大きく変化しました。近年は、出産後のお世話を実母や姉妹に頼れない環境=『孤育て』になっています。出産し退院して間もない大変な時期に、そのご家庭に赴き、ママの身体的な回復と健やかな育児とパパの負担を軽減するマンパワーは、「大変必要であるにもかかわらず圧倒的に足りない」のが現状です。
高齢妊娠では生殖補助医療を受ける割合が高く、多胎妊娠が増えて双子ちゃんの出生が増えています。実家の両親も高齢化し、体力的にも辛い年代になっています。そのために、ますます産後の家事や育児支援を社会化する必要性が高まっています。そのような中で、一般社団法人アクア・バースハウスは、世田谷区で21年間助産院を経営する傍ら、7年前から需要の高まりで「産後ドゥ―ラ」養成と世田谷区母子支援事業に参入し「産後ドゥーラ」をご家庭に紹介する事業を行ってきました。このような経験から人材育成の必要性を痛感しました。
コロナ禍が拍車をかけ、産後の支援不足の環境もあり、産後うつとなるママが増え、支援者が居てくれれば事なきを得たかもしれない小児虐待や大切な0歳児の死が報じられています。
子どもを残して自死するママは疲れすぎた経産婦さんでした。
「産後ドゥ―ラ」は、圧倒的に量的不足であり、「全ての産後の家庭」へ「産後ドゥ―ラ」を届ける認定講座開設は、もはや、今の日本の喫緊の課題です。
「ドゥ―ラ教育協議会」は、地域の保健所や子育て包括支援センターが展開する産後ケア事業に積極的に参画して、事業を担う活動をします。
◎もう一人、可愛い我が子を産んで育てること、できるよ❗️
◎第二子、第三子と兄弟姉妹が誕生したお家でも安心です❗️
◎赤ちゃんにもママにもケアが必要な時は、さらに安心です❗️
◎大切な赤ちゃんの「いのち」が輝き、誕生した「いのち」が幸せに生き抜ける社会に変えよう❗️
これからは、氷山の一角を対象とするのではなく、全対象(population approach care)産後ケア事業の時代です!
産後の子育てには、「地域の子育て力」「子育て支援のたのもしいマンパワー」が必要です。
2022年4月28日 設立
一般社団法人ドゥーラ教育協議会
Doula Education Council
代表理事 山村 節子
この度は、公益社団法人日本助産師会及び東京都助産師会の助産師の有志を中心に「一般社団法人ドゥーラ教育協議会」を立ち上げました。
少子化に加えてコロナ禍の状況は悪化し「孤育て」に苦しむ母親や家族が増えています。育児不安、うつ、虐待の件数は増加しており、その現実に対し私達は医療の専門家のみでは産前から産後そして子育てに及ぶケアサポートが困難になっています。
私は世田谷区内で21年間助産院を運営していた経験から、産後ケアの重要性を痛感しておりました。また、産後入院や区内の母子支援事業としてアウトリーチ事業を世田谷区から受託して8年になります。その傍ら、ドゥーラの役割の重要性に気づき、独自にその活動に必要な人材育成とフォローアップもしてまいりました。
多くの行政では老人介護ヘルパー養成と派遣は積極的に行っておりますが、母子のケアサポートの専門家の育成が積極的になされておりません。産後ケアに関する法律が改正され、その実施に向けての取組に地域格差がある現状です。
そこで、欧米の妊娠から出産そして産後に至る継続したケアサポートを行っている活動から、是非国内にも導入したいという思いを巡らせておりましたところ、同様な現実にその必要性を痛感している豊島区・渋谷区の助産師会会長や心理士、社会福祉士などが集まりました。一部の母子や家族だけがサポートを受けられるのではなく、自ら助けを求められない女性や家族にも同様なサポートが行き渡ることにより、少子化や虐待防止に貢献できるのではないかと確信しております。
法人の目標は、「全ての産前・産後の母子や家族にドゥーラによるケアサポートを届ける」ことです。家庭訪問により母親や赤ちゃん、家族の置かれた状況が手に取るようにわかります。そして、ドゥーラによる家事や育児や相談なども身近な存在としてケアサポートが可能となる人材を育成していきます。また、ドゥーラは地域の助産師や保健師、地域の関係機関と連携して、子産み子育ての経験ある女性や理解と共感ある女性に、是非子育てに貢献して頂きたいと思っております。
ご存知のように、コロナ感染拡大は終息してはいません。この状況下で、多くの母親や家族がドゥーラを求めております。しかし不足している現在、できる限り多くのドゥーラの育成を目指していきたいと思っております。そして広くドゥーラが活躍できよう行政機関にもアピールしてまいります。
地域助産師の重要なパートナーとして、今後のドゥーラの活躍により、産前から産後までの母子や家族が健やかに成長し、どの地域においてもより安全で安心な生活ができることを心より願っております。
代表理事
山村節子(元東京都助産師会会長・世田谷区一般社団法人アクアバース代表)
理事:助産師
・鈴木享子(豊島区助産師会会長、元都立大学助産学准教授)
・成田優子(開業助産師、認定心理士、心理カウンセラー、豊島区看護師会理事)
理事:保育士
・福岡弥枝子(地域型保育事業所代表)